研究所

疾病予防ジャーナリスト 佐藤健一|2021年は死亡増加数は戦後最大 |コロナ禍の運動不足も起因

疾病予防ジャーナリスト佐藤健一2022.2.26記事

令和3年は死亡増加数は戦後最大140万人超〔厚生労働省 人口動態統計(速報値)より)〕:コロナ禍の運動不足も起因

厚生労働省の人口動態統計によると令和3年の日本国の死亡者数は、1,452,289人で初めて140万人を突破しました。
令和2年よりも67,745人(4.9%増)増えて東日本大震災(平成23年:2011年)の55,000人を上回りました。
原因は、新型コロナウィルス感染症だけでなく、運動不足などによる心不全などの心臓循環器疾患など、コロナ禍の余波とみられる死亡数が増加しました。

厚生労働省が発表している令和3年1月〜9月の死因別のデータによると心臓などの循環器系疾患の死亡者が令和2年の2月1月〜9月よりも10,000人余り増加しました。

特に心臓の働きが弱まる心不全などが増加しており、外出を控えて運動不足などが影響した可能性が示唆されております。
このような世の中においては、自宅でのちょとしたトレーニングがお勧めとなります。
椅子に座りながらの誰もが苦なくできる運動などをお自宅で実践する事をお勧めします。
具体的には、『ズボラ筋トレ(マキノ出版)』という本が自宅で気軽に簡単にできる運動を紹介しています。
是非ご参照ください。

 

ズボラ筋トレ本のご購入

「運動している人ほどワクチンが効果的であることが判明」
(2022 年 1 月 )

◆新型コロナウイルス感染症と運動の予防効果
グラスゴー・カレドニアン大学の研究によると、運動している人はしていない人に比べて、ワクチンの効
果が 50%高いことがわかりました。
定期的な運動は、多くの慢性疾患の予防になることが知られていますが、最近のデータでは、COVID-19
の流行や感染症の予防にも重要な機能を持つ可能性があることが示されています。
グラスゴー・カレドニアン大学の研究により、この関連性が明らかになりました。この研究によると、活
動的な人は、そうでない人に比べて、ワクチンを接種した後の抗体価が 50%高くなる可能性があること
がわかりました。
この研究のために、研究者は、身体活動が、COVID-19 の死因として多い肺炎などの感染症にかかり死
亡するリスクや、免疫系の働き、ワクチン接種の結果に及ぼす影響について、入手可能なすべての証拠を
集め、検討しました。
本試験における身体活動は、有酸素運動(ウォーキング、ランニング、サイクリング)、レジスタンス運
動、または有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせた運動を、週に 3〜5 回、平均 30 分間、中程度
から激しい強度で 12 週間実施したものと定義されました。
その結果、習慣的な身体活動のレベルが高いほど、感染症リスクが 31%、感染症関連死亡リスクが 37%
低下することが明らかになりました(ランセット 2020)。

詳細については、こちらから研究全文にアクセスし、お読みいただけます。
https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-021-01466-1

 

 

筋トレが癌の予防や治療に貢献する プレハビリテーションのご提案

癌の治療が成功して長生きする為に必要なものは、筋肉です!

癌の治療が上手くいくかの決め手となるのが患者さん自身の筋肉なのです。

ふくらはぎの筋肉がしっかりしている人は手術を乗り越えて、癌が治る事が多いのです。

ふくらはぎの筋肉が落ちて細い方は、施術後の合併症が増えて癌が再発して亡くなるという方が多いのです。多くの研究データによって裏付けられた事実なのです。

筋肉がしっかりある患者さんの方が合併症が少なくて生存期間が延長するという多くの研究が結果がありわかっている為、プレハビリテーションが重要になるのです。

抗がん治療中においても筋肉の量が減ると治療の効果が低くなって生存期間が短くなるという事も報告されている。癌の診断後にも筋肉が保たれている患者さんは筋肉が減ってしまう患者さんよりも治療の成績が良くて結果的に長期に生存出来る可能性が高くなる為、プレハビリテーションが重要なのてす。

多くの癌患者さんが筋トレをする事により、筋肉が維持されて治療がうまく行く事がわかっている為、プレハビリテーションが重要なのです。

プレハビリテーションとしての運動施設をご検討の方

検討の方はこちら

例えば癌の手術前に筋トレを含めた運動をする事により、合併症が減るという事がわかっていますのでプレハビリテーションが大切なのです。

抗がん剤治療中に副作用が減って治療を長く続けられる事がわかっています。

筋トレをする癌患者さんは生存期間が延長するつまり長生きするという研究データもあるのです。

これはアメリカで実施された2863人の側と診断されたサバイバーを対象とした研究です。アンケートによって筋トレを(週1日以上のウエイトトレーニング)をしているかどうかについて調査を行った。その後生存期間との関係を解析した結果は、筋トレをしている癌患者さんは、筋トレをしていない癌患者さんに比べ全生存期間が延長しており、癌を含めた全ての死因による死亡リスクが33%も減少しました。筋トレをする癌患者(ガンサバイバー)は、長生きする事を証明する研究結果だと考えられる。

一つの指標としてアメリカ癌協会による『がんサバイバーの為の栄養と運動ガイドライン』ては1週間に150分(2時間30分)以上運動することに加えて1週間に2回以上の筋トレを運動に含むことを推奨している。筋トレは負荷が軽すぎると意味かありません。少しきついと感じる筋トレを1週間に2回、3回行う事がいいと思います。上半身、体幹部、下半身の筋肉を意識した筋トレメニューを実行する事が大切。

将来、癌で死なない為には、筋トレが大切になるのです。

癌になった時に備えて筋肉や筋力を備えておくと癌による死亡リスクを減らす事かできる事がわかっているのでプレハビリテーションが必要なのです。

プレハビリテーションとしての運動施設をご検討の方

検討の方はこちら

 

関連記事